地位移転スキームとは、Fundsで取り扱うファンドを組成するファンド組成企業が、一定の条件のもとで、契約上の地位（匿名組合契約に基づく営業者の地位および金銭消費貸借契約に基づく貸し手の地位）をファンズ・オペレーション社に移転することを予定したスキームをいいます。なお、ファンズ・オペレーション社についてはこちらをご覧ください。

Fundsには2種類の枠組みのファンドがあります（詳しくはこちら）。

• A：ファンド組成企業、借り手企業いずれもグループ企業とする
• B：ファンド組成企業をファンズ・レンディング社とする

このうち、Bの枠組みを利用したファンドの場合、「一定の条件」は原則としてファンズ・レンディング社による貸付実行となります。Aの枠組みを利用したファンドの場合、通常は、借り手企業から約定期日に弁済が行われない状態が継続するなどの事情が生じることが「一定の条件」となります。

ただし、「一定の条件」の詳細は、必ず地位移転スキームが導入された各ファンドの「重要事項説明書」「匿名組合契約約款」にてご確認ください。

地位移転スキームを導入する目的は、借り手企業に対する実効的な債権回収を可能にすること（Aの枠組みを利用したファンドの場合）、Fundsを運営する当社および当社グループが万が一倒産した場合に運用中のファンドがデフォルトに陥る事態を回避すること（Bの枠組みを利用したファンドの場合）にあります。これらの目的を達成する上では、ファンズ・オペレーション社が当社グループから倒産隔離されていることが重要になります。

※倒産隔離とは、その会社の保有・運用資産が他の会社の倒産等の影響を受けないことをいいます。

ファンズ・オペレーション社は一般社団法人ファンズ保全協会の子会社として設立されており、当社グループから倒産隔離されています。また、一般社団法人は株式会社などと異なり資金拠出に支配（議決権）が伴わないことから、倒産隔離を実現するために一般的に活用されています。