
直接金融プラットフォーム「Funds(ファンズ)」を運営するファンズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:藤田雄一郎、以下 当社)は、この度、シリーズEラウンドにおいて、グローバル・ブレイン株式会社と株式会社 SMBC Edgeが共同運営する「SMBC-GBグロース1号投資事業有限責任組合」をリード投資家として、国内トップクラスの規模を誇る運用会社のアセットマネジメントOne株式会社、AI開発のリーディングカンパニーのPKSHA Technology、独立系新興VCのALPHA、香港を拠点とするブティック型投資銀行のQuester Capitalなど複数の投資家から総額18.3億円の資金調達を実施しました。なお、シリーズEラウンドは2nd closeまで完了しており、現在はFinal closeに向けて継続的に活動しております。
「眠れる日本資本を世界の成長市場に繋げ、国境を超えた成長資金循環を生み出す、世界的な成長投融資プラットフォームを構築する」
今回の資金調達は、新たな未来を切り拓くための戦略的投資に充当し、特にアジア圏での金融事業を軸とした「世界的な成長投融資プラットフォーム」の基盤構築を一層強固なものとし、今後の成長を加速してまいります。
具体的には、先般発表した台湾でコンシューマーファイナンスを手掛けるFintech企業のAsia Money Fintech Company(以下 AMFC社)の株式取得や、香港に設立したジョイントベンチャーFundsQuester (HK) Holdings Limited、そして海外事業のヘッドクォーターとなる、シンガポール拠点のFIGCを通じたアジア圏での事業推進に充当します。また、それを支えるFunds基盤の進化に向けて、プラットフォームをAI Nativeなものにするための技術投資、ユーザー基盤の拡大に向けたマーケティング投資等にも充当する予定です。
当社は、日本に滞留している1,000兆円を超える巨大な現預金と、成熟した金融環境による低金利な調達環境を生かし、国内外の上場企業、未上場企業、スタートアップ、そして個人に対する資金供給に尽力しております。特に今年度からは日本で構築したFundsの基盤を拡大し、アジア圏を中心とした金融包摂に課題のある海外市場に対して繋ぐことで、現地の産業発展、経済成長へも貢献しています。
「金融」という商品は、消費財やサービス等と比較して、言語や地域の特性による参入障壁が少なく、供給可能な金額の多寡と、その条件がシンプルで強力な競合優位性となります。これまで積み上げてきた累計1,000億円を超える募集額に対して、分配遅延、元本欠損ともに0件を実現している独自の審査体制、全国の投資家からの強固な資金調達力、そして日本という低金利の地の利を最大限に生かすことで、世界的な金融プレイヤーと比較しても高い競合優位性を築くことができています。今後は、この日本由来の優位性を活かして海外のトッププレイヤーとのリレーションを築き、アジアを代表するような企業や国への資金供給を積極的に推進するとともに、投資家の皆さまには多様で魅力的な資産運用機会を提供し、また、日本の資本が世界の成長を支える壮大な経済還流を生み出します。
当社は、直接金融プラットフォーム「Funds」を基盤として、お金の不安を総合的に解決するマルチプラットフォームを構想し、これまで複数事業を開発、M&Aを行って参りました。展開している各事業はいずれも急成長しており、既にほとんどの事業で単体黒字化を実現しています。結果として、今期中に連結予定の事業会社を含めると、グループ連結でも継続的な黒字を計上する水準となっています。なお、連結利益は6四半期連続で増益を果たし、連結売上は過去4期決算においてCAGR(年平均成長率)は+92%、つまり倍々水準の成長を実現しています。当社グループは現在以下の4つの事業を展開しており、それぞれの実績についてご紹介します。
Fundsは固定利回りの資産運用サービスを提供しています。上場企業の利用数国内No.1(*1)のポジションを確立している直接金融プラットフォームとして、2019年のサービス開始から約6年で、上場企業を中心とした114社にご利用いただき、累計募集額は1,000億円を突破しました。さらに遅延・元本欠損は0件(2025年10月末日現在)という実績を有しています。また、国内大手の銀行や証券会社との金融機関連携を通じて販路の拡大を続けています。
(*1)融資型クラウドファンディングを対象とした株式会社エクスクリエによる調査。詳しくはこちらをご覧ください。

Funds StartupsがGPを務めるFunds Venture Debt Fundでは、2024年3月の運用開始以来、金融機関、そしてミドル・レイターステージのスタートアップがベンチャーデットを最大限活用できる環境を開発しています。初号ファンドでは、LPに三井住友信託銀行、福岡銀行をはじめ、全国7行の大手金融機関を迎え、現在は38.5億円のベンチャーデットファンドを運営しています。これまでディープテック領域を注力領域として、各業界で日本を代表するような、有望なスタートアップに対してベンチャーデットを実行し、着実にポートフォリオの拡大と、新たなリスクマネーの開発、供給を進めております。
今後は、Funds Startupsが未上場の資金供給を担い、Fundsが上場企業の資金供給を担うことで、成長企業に対してクロスオーバーで資金を供給し、グループ全体で企業の成長を後押しして参ります。
▼主要実績

ファンズ不動産が手掛ける、SNSを活用した不動産仲介事業の実績は、創業からわずか2年強で累計取扱高が210億円を突破、また累計販売件数は380件以上となっています(いずれも契約ベース、2025年10月末時点)。また、ファンズ不動産を通じて、住宅をご購入いただいた方の約半数が、Fundsにも登録しているお客様です。このことからもグループを通じて、お客様のライフステージに合わせ、金融商品の運用から不動産取得による資産形成まで、お金にまつわる不安を一挙に解決できるプラットフォームとしてグループ構想を体現しております。
今後は、引き続き独自の「SNS不動産®」を確立し、Fundsプラットフォームに登録するお客様のみならず、より広域なお客様の住宅購入の不安を解決していくとともに、Fundsという金融プラットフォームを活かし、不動産に関わる様々な運用商品の開発にも注力して参ります。
▼主要実績

2025年6月、シンガポールにファンズ・グループにおける海外事業のヘッドクォーターとして「FIGC」を設立しました。日本市場での資金調達機能を競争力の源泉として、東南アジアを中心とするエマージング・マーケットに対する金融包摂支援、海外の多様なアセットを日本の投資家にシームレスに繋ぐアセット・マネジメント事業の強化を通じた収益拡大と成長循環の実現を目指します。
香港では、香港を中心に活動するブティック型の投資銀行Quester Capitalとのジョイントベンチャー子会社「FundsQuester (HK) Holdings Limited」を設立し、一定の基準を満たした投資家の皆様に向けて、相対的に高リターンが期待できる案件(プロフェッショナルファンド(*2))の組成を積極化しており、ローンチ案件では香港域内での大手金融グループ向けの案件を組成いたしました。
台湾では、従来からコンシューマー向けにSales Finance、BNPL事業を手掛けるAMFC社へマイノリティ出資を行い、今日に至るまでFundsプラットフォームを通じて30億円を超える資金供給を行うなど協業関係を構築して参りました。結果として、昨年度である2024年12月期においては売上10億円を突破(*3)、4期連続で黒字、増収増益を継続し、2025年12月期はさらなる増収増益を見込んでいます。2026年3月末までにAMFC社の子会社化によるグループインを実現し、一層の成長支援とグループ業績の大幅な拡大を実現する予定です。
(*2)プロフェッショナルファンドの詳細についてはこちらをご確認ください。
(*3)1ニュー台湾ドル/4.8円で換算。

・SMBC-GB グロース 1 号投資事業有限責任組合 共同運営 グローバル・ブレイン株式会社 代表取締役社長 百合本 安彦さま

ファンズは、社会の「お金の不安」を解消するという明確なミッションのもと、直接金融プラットフォームのパイオニアとして急成長を遂げています。特に直近数年は、国内の主要金融機関との広範な連携や、日本含む4か国での事業展開、そして多角的な金融サービス提供のためのM&A戦略を積極的に進めており、巨大な市場機会を捉える確固たる基盤を構築しつつあります。我々は、ファンズが日本とアジアの金融市場に新たな経済循環を生み出し、グローバルな直接金融のインフラとなる未来を確信し、今回のリード投資を決定いたしました。
・アセットマネジメントOne株式会社 投資ご担当者さま

この度はファンズの皆様とご一緒できる機会を頂き大変嬉しく思っています。
「未来の不安に、 まだない答えを。」というミッションの下で、業界知見の深い藤田代表、緻密な財務管理をされている前川CFOをはじめとして、各領域に高い専門性を有したチームが熱量高く事業拡大を進めている姿がとても印象的でした。
今後のさらなる成長が楽しみであるとともに、私たちも少しでも貢献できるよう尽力して参ります。
・株式会社PKSHA Technology AI Research&Solutionカンパニー カンパニー執行役員 兼 カンパニー長 佐野 長紀さま

PKSHA Technologyは「未来のソフトウエアを形にする」というミッションのもと、AI技術を通じてさまざまな社会課題の解決に取り組んでいます。ファンズの投資の選択肢を広げるという理念への共感に加え、ファンズのノウハウと当社のAI技術とを掛け合わせることで、新たな価値を創出できる可能性にも大きな期待を寄せ、今回のシリーズEラウンドに出資いたしました。今回の資金調達により、多くの投資家・企業双方に価値あるサービスの提供が進むことを心より楽しみにしております。PKSHAも引き続き伴走させていただきます。
・ALPHA General Partner 立岡恵介さま

ファンズは、新しい直接金融のインフラとして重要な役割を担いつつあります。堅実な与信管理と高い透明性を維持しながら、クラウドファンディングの枠を超えて着実に事業を拡大してきた点を高く評価しています。また、前職のグローバル・ブレイン時代から継続して、今回の資金調達においても支援できることをとても有難く感じております。ALPHAはファンズが描く未来を引き続き支援してまいります。
・Quester Capital Founding Partner Dexter Tao さま

We feel privileged to become a foreign strategic investor in Japan's leading fintech company and very excited to witness Funds has reached another landmark milestone of its corporate development. Alongside with other heavy-weight investors, Quester Capital is committed to provide full support to Funds and its management team to ramp up its overseas crowdfunding business. We have been impressed by Funds' ability to provide a wide range of innovative products and high quality of services amid the rapidly changing global markets. We are confident that Funds is now equipped with all the key success factors of becoming another world class fintech company.

シリーズEラウンドの資金調達の実施にあたり、改めて深く感謝申し上げます。
今回の資金調達は、当社の事業モデルが初期の検証フェーズを終え、市場において揺るぎない確実性を持って成長していることへの、資本市場からの明確な評価だと受け止めております。私たちファンズグループは、単に事業資金を得たのではなく、未来に向けた戦略的なコミットメントを得たと認識しています。
創業から積み上げてきた実績と、業界における技術的優位性は、このレイターステージにおいても高い成長余地を示しています。調達した資金は、既存プロダクトのさらなる革新と、グローバルでの挑戦を加速させるため、具体的には優秀な人材確保やAIインフラへの投資、またM&A機会を逃さないための投資資金として活用してまいります。また、当社グループでは現在の従業員は約150名となっており、今期末時点では200名を超える見通しです。今後も積極的な採用でより強い組織作りにも注力してまいります。
私たちは、投資家の皆さまやパートナー企業をはじめとしたステークホルダーの皆様からの期待を裏切らず、謙虚さと強い実行力を持って、「国民的な資産運用サービス」という次のスタンダードを創造し、社会の変革を牽引していく所存です。
引き続きのご支援のほどよろしくお願いいたします。
11月25日(火)にSeriesEラウンドでの資金調達を記念したウェビナーを開催いたします!
「急成長スタートアップを支える”ベンチャーデット”の最前線
-未上場~上場後の成長企業を支える新しいファイナンスの形-」
SeriesEラウンドでの資金調達を記念し、「既存のファイナンスが届きづらい領域」を突破する″ベンチャーデット″を起点とした、未上場~上場後の成長を横断的に支援する新たな戦略とプラクティスについて学びを深める機会として本ウェビナーを企画いたしました。
金融機関にお勤めの方、ファイナンスを通じた成長企業支援の手段について情報収集をされたい方、企業の成長ステージ全体を見据えたファイナンス戦略に関心がある方などにぜひご参加いただきたいウェビナーとなります。
・日時:2025年11月25日(火)20:00~21:15
・開催方法:オンライン(Zoom)
・イベント詳細ページ:https://funds.jp/seminar/detail/57
・お申し込みURL:https://forms.gle/CJGtuuoY937LFid36
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固定利回りの資産運用
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※固定利回りとは、ファンドの利回りが募集時に定められていることを意味しており、利回りを確約するものではありません。
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