固定利回り投資「Funds」は2019年1月からのサービス開始以来、累計募集金額は750億円を突破、公開ファンド数は450件を超えますが、これまで「元本割れゼロ」を継続させてきました。それにより、全ての投資家の方々の資産を増やすお手伝いをしてきました。
その“扇の要”となるのがファンズの審査部です。ファンズ審査部はどんな視点で、またどのようにしてファンドを組成する企業を評価しているのか、様々な疑問をFundsの公式キャラクターであるセカペンがインタビューしてみました。
※ 本コラムは2024年9月30日時点の情報に基づいています。
※ Fundsの実績に言及した箇所がありますが、将来について保証するものではありません。
こんにちは!ファンズの公式キャラクターのセカペンだよ。Fundsは2019年のサービス開始以来、450件を超えるファンドを公開しているのに「元本割れがゼロ件」なんだよね。そもそも、元本割れが起きるってどんな状態なの? (※ 公開ファンド数は2024年9月18日現在のもの。将来の運用成果等を保証するものではなく、運用結果次第では分配遅延や元本毀損の可能性があります。)
一般的な意味として元本割れを起こす状態というのは、資産の価格変動などが要因で、投資した元本よりも少ない金額しか資金が戻らないことです。Fundsは上場企業を中心とした企業に対して投資家が間接的にお金を貸すかたちで投資して、投資額に応じた利息を配当金として投資家にお支払いするサービスです。
そのため、主にお金を借りている企業が倒産してしまうケースなどで、投資家の方の資金が元本割れする可能性があります。
上場企業は有価証券報告書などによって財務内容が公開されているため、非上場企業に比べて倒産可能性の評価など審査が行いやすいといえます。ちなみに、2023年の上場企業は約4,000社に対して倒産は1件*のみです。
(※ 帝国データバンク「上場企業倒産」 動向調査:2023年)
それって、Fundsは上場企業が中心のファンドが多いから、元本割れも起こしていないってこと?
確かにそうなんですが、上場企業だからといって絶対安心というわけではありません。実際に、上場企業でも倒産する可能性があることは過去の例を見ても明らかですから。そこで、企業が今どんな状態なのか、業績が悪化していないかの“兆候”を察知する必要があります。
ふ〜ん。“兆候”ってなんだろう?
"兆候"の1つとして、分かりやすく上げられるのが「返済遅延」です。企業は倒産する前に、資金繰りが悪化します。すると、金融機関や投資家から借りている資金の返済が滞りはじめますよね。これが「返済遅延」です。「返済遅延」が続いたり、決算報告書や財務諸表において、売上高の減少、借入金の増加、キャッシュフローの悪化などが顕著になってくると「倒産」に繋がる可能性が高くなります。
倒産すると、貸していた資金はどうなるの?
借り手企業に対して貸付を行っているファンドは、倒産した企業に対して一般債権者として倒産手続の中で配当を求めることになりますが、通常は貸付金の全部が返済されることはありません。すると「元本割れ」が起こります。
まとめると、Fundsはそういった「元本割れ」を起こさないために、企業の返済遅延といった状況悪化の“兆候”がないかを細かくチェックしています。それにより、これまで「元本割れゼロ」を実現できていると考えています。
なるほど〜。Fundsは元本割れしないように、審査を行って企業を選定しているんだね。ちなみに、他のサービスは元本割れすることもあるの?
可能性はあります。皆さんの身近な「定期預金」と、新NISAで盛り上がっている「投資信託」で説明してみましょう。
まず、定期預金の場合。実は、銀行や信用金庫、信用組合、労働金庫などの金融機関はもし倒産してしまったりしても預けている預金は「預金保険制度」によって保護されています。
セーフティネットはあるのですが、利息のつく普通預金や定期預金などは、1人当たり元本1,000万円までと決まっています。だから、1,000万円を超える金額を預金してる場合は元本割れを引き起こすことになりますね。とはいえ、確率は低いと思いますが……。
へー。じゃあ投資信託は?
実は投資信託はそもそもリスク性のある資産なので、短期的には値動きが大きくなる場合もあるため、一時的には元本が割れることがあります。過去のデータを見ても、仮に5年間投資した場合は元本割れが出る可能性があるという結果が出ています。
ただ、20年続けた場合は元本割れしていないので、じっくり長期積立をすれば元本割れのリスクは回避できる可能性が高いということですね。
20年って長い!
そうですね。ちなみにFundsで投資できるファンドはだいたい1~3年の予定運用期間であるケースが多いので、投資信託よりも短い目線で運用することができます。元本が相場によって変動することがない商品で固定利回り*なので、定期預金*と投資信託のいいとこ取りのようなリターンや元本割れリスクかもしれませんね。
(※ 固定利回りとは、ファンドの利回りが募集時に定められていることを意味しており、利回りを確約するものではありません。)
(※ Fundsで取扱うファンドは銀行預金と異なり、預金保険制度の対象ではありません。)
ただ、お金を預けたり、投資したりするサービスによって、元本割れを起こすリスクは違うので、自分自身に合ったサービスを選ぶのが重要です。
なるほど〜。それでも、Fundsは今のところ元本割れゼロなんだよね。Fundsは元本割れを起こさないようにどこをみてるの?
1つ理由をあげるとするなら、ファンドを組成する企業1社1社の「キャッシュフロー」をよく見ていることが挙げられますね。キャッシュフローは企業が持つ現金の流れを示したもので、企業は事業を運営していく上で、現金がないと生き残れません。
ただし、赤字を出し続けてキャッシュフローが少し悪かったとしても一定期間存続できる企業はあります。例えば、毎年1億円の赤字でも現金が50億円あり、取引先への支払や借入の返済ができれば、ある程度は存続が可能ですよね。
このように、Fundsではそういった個々の借り手企業のキャッシュが尽きる、つまり手元資金がなくならないかどうかを、細かくチェックしているんです。
先ほど、「元本割れ」が起こる兆候として「返済遅延」があるという話もしましたが、Fundsが取扱うほとんどのファンドは元本が期限一括で返済されます。そのため、Fundsでの「返済遅延」とは「利払いの遅延」を意味するケースが大半です。そして、この「利払いの遅延」が発生しないか、最終的に「元本割れ」が生じないかを検証すべく、ファンドを公開して投資家の皆さんに投資をいただいた後も、借り手企業の業績をモニタリング*しています。結果的に、投資家の方々の資産形成に貢献できていると自負しています。
(*Fundsのモニタリングの仕組みについては、本コラム#2にて解説いたします)
もちろんキャッシュフローは数あるチェックポイントの1つです。他にも様々な視点から審査しているので、それは次回にじっくりとお話しできればと思います。
ただ、「元本割れゼロ」なのはあくまでFundsがスタートして現在までの実績です。これは、将来の運用成果を保証するものではないので、それを前提として理解してもらえると嬉しいですね。
これまで、なぜFundsが元本割れゼロなのか謎が解けました!ありがとうございました!次回は、ファンズ審査部が借り手企業を審査する、様々なチェックポイントを詳しく質問していきます。
▼続きはこちら
Fundsを支える審査の話#2 「元本割れゼロ」の為にこんなことをしています
Fundsを支える審査の話#3 企業がFundsを通じてお金を調達する理由
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