オルタナティブ投資とは?種類やメリット・デメリットをわかりやすく解説

2026/05/21インタビュー
オルタナティブ投資とは?種類やメリット・デメリットをわかりやすく解説

オルタナティブ投資とは、株式や債券といった伝統的な資産以外の新しい投資対象を指します。資産運用の世界では、リスクを分散し、収益機会を多様化させる手段として注目されています。
 この記事では、オルタナティブ投資の基本的な意味から、具体的な種類、メリット・デメリット、そして個人投資家が始める方法までをわかりやすく解説します。

オルタナティブ投資とは?

オルタナティブ投資とは、英語の「Alternative(代替の)」が語源であり、その意味の通り、株式や債券などの伝統的資産を代替する投資先全般を指す言葉です。
具体的には、不動産、コモディティ(商品)、ヘッジファンド、プライベート・エクイティ(未公開株)への投資などが含まれます。その定義は広く、伝統的資産と低い相関性を持つことで、ポートフォリオ全体のリスクを低減させる効果が期待される点に特徴があります。

オルタナティブ投資が個人投資家の注目を集める理由

オルタナティブ投資は、機関投資家が中心だった市場に、個人でも投資できる商品やサービスが登場し、市場が拡大しています。

オルタナティブ投資から期待できる3つのメリット

オルタナティブ投資をポートフォリオに加えることで期待できる主なメリットは「リスク分散効果」「市場環境に左右されにくい安定したリターン」であり、投資先によっては「インフレへの耐性」も期待できます。それぞれのメリットについて、具体的に見ていきましょう。

伝統的資産と異なる値動きでリスク分散効果が見込める

オルタナティブ投資の最大のメリットは、ポートフォリオのリスク分散に貢献する点です。
株式や債券といった伝統的資産は、金利変動や景気動向など、同じマクロ経済要因によって価格が連動しやすい傾向にあります。
一方で、不動産やインフラ、プライベート・エクイティなどのオルタナティブ資産は、これらとは異なる独自の要因で価値が変動します。そのため、伝統的資産が下落するような局面でも、オルタナティブ資産がポートフォリオ全体の値下がりを緩和してくれる可能性があります。
このように、値動きの相関性が低い資産を組み合わせることで、より安定した資産運用を目指せます。

伝統資産の市場動向に左右されにくい多様な収益機会を目指せる

オルタナティブ投資の中には、市場全体の方向性に左右されずに収益を追求する「絶対収益追求型」の戦略が多く存在します。例えばオルタナティブ投資のひとつであるヘッジファンドの中には、相場が上昇しても下落しても、あるいは膠着状態でも利益を狙えるような多様な手法を駆使するものがあります。一般的なロングオンリーの株式投資のように市場全体が上昇しなければ利益が出にくいわけではなく、どのような市場環境でもプラスのリターンを目指すものです。これにより、ポートフォリオに多様な収益機会をもたらします。

インフレへの耐性が期待できる投資先を選べる

インフレは現金の価値を実質的に目減りさせますが、オルタナティブ投資にはインフレに強いとされる資産が含まれます。代表的なものが、金や原油などのコモディティや不動産です。一般的に、物価が上昇する局面では、これらの実物資産の価格も上昇する傾向があります。そのため、ポートフォリオに組み入れておくことで、インフレによる資産価値の減少リスクをヘッジする効果が期待できます。

オルタナティブ投資で注意すべき3つのデメリット

オルタナティブ投資には多くのメリットがある一方、注意すべきデメリットも存在しており、 主に「流動性の低さ」「情報の不透明性」「手数料の高さ」の3点が挙げられます。
これらのリスクは伝統的な金融商品とは性質が異なるため、投資家は事前に十分な理解が必要であり、安易な投資判断は避けるべきです。

すぐに現金化しにくい(流動性が低い)場合がある

オルタナティブ投資の対象となる資産の多くは、上場株式のように金融市場でいつでも自由に売買できるわけではありません。 例えば、不動産やプライベート・エクイティは、買い手を見つけるのに時間がかかったり、契約によって一定期間売却ができない「ロックアップ期間」が設けられていたりします。 このため、現金が必要になったタイミングですぐに換金できない「流動性リスク」を伴います。 そのため、自身の余裕資金の範囲で投資することが重要です。

報開示が限定的で透明性が低い傾向にある

オルタナティブ投資は、上場株式のように厳格な情報開示義務が課せられていないケースが多くあります。 そのため、投資対象の資産価値や運用状況をリアルタイムで正確に把握することが難しい場合があります。投資家が得られる情報は、運用会社が発行する定期的なレポートなどに限定されることが少なくありません。これにより、投資家と運用者の間に情報の非対称性が生じやすく、第三者による客観的な評価が困難になる点がリスクとなり得ます。

手数料が高く、最低投資金額も大きいことがある

オルタナティブ投資は投資や運用に係る費用が相対的に高くなりがちです。例えばヘッジファンドは、一般的な投資信託と比較して運用や管理にかかる手数料が高額になる傾向があります。運用益の一部を成功報酬として支払う体系が多く存在します。 また、もともと機関投資家や富裕層を対象として組成されたファンドが多いため、最低投資金額が数千万円以上と高額に設定されていることも珍しくありません。 近年は個人向けの商品も増えていますが、コスト構造は事前にしっかり確認する必要があります。

【代表的な8種類】オルタナティブ投資の具体的な投資対象

オルタナティブ投資の対象は非常に多岐にわたります。
例えば、専門的な運用戦略を用いるヘッジファンドや未公開企業に投資するプライベート・エクイティから、不動産やインフラ、金(ゴールド)といった実物資産まで様々です。
ここでは、その代表的な投資先を紹介します。それぞれ異なるリスク・リターンの特性を持っており、自分の投資目的に合った対象を見つけることが重要です。

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ヘッジファンド:多様な戦略で絶対収益を追求

ヘッジファンドは、私募形式で、主に機関投資家等から資金を集め、多様な運用戦略を駆使して市場環境に関わらず絶対的な収益(リターン)の獲得を目指すファンドです。
株式の買い(ロング)と空売り(ショート)を組み合わせる戦略や、企業の合併・買収などのイベントを収益機会とするスタイルなど、その手法は多岐にわたります。
相場の下落局面でも利益を追求できる点が大きな特徴です。

プライベート・エクイティ(PE):未公開企業の株式に投資

プライベート・エクイティ(PE)は、証券取引所に上場していない未公開企業の株式を主な投資対象とします。成長が見込まれるベンチャー企業への投資(ベンチャーキャピタル)や、経営が成熟または悪化した企業の再生を手掛けるバイアウト投資などがあります。
投資後は経営に積極的に関与する場合もあり、企業価値を高めた上で、株式上場(IPO)や他社への売却(M&A)を通じて大きなリターンを狙います。
長期的な投資となることが一般的です。

不動産投資:オフィスビルや商業施設などが対象

不動産投資は、オフィスビル、商業施設、ホテル、物流倉庫、マンションといった実物の不動産を投資対象とします。
主な収益源は、テナントから得られる賃料収入と、不動産価格の上昇による売却益です。個人が直接不動産を購入する以外に、複数の不動産に分散投資するREITを通じて、少額から間接的に投資することも可能です。

インフラ投資:社会基盤施設から安定した収益を期待

インフラ投資は、私たちの生活に不可欠な社会基盤施設を投資対象とします。具体的には、空港、港湾、道路、鉄道、発電所、通信設備などが含まれます。
これらのインフラ施設は、景気の変動に関わらず運用が安定しているため、長期間にわたって安定的な収益(インカムゲイン)が期待できるのが特徴です。
インフレに連動して利用料金が改定される契約もあり、インフレヘッジの効果も期待され長期投資家に好まれます。

コモディティ(商品):金や原油などの実物資産

コモディティとは「商品」を意味し、金やプラチナなどの貴金属、原油や天然ガスなどのエネルギー、トウモロコシや大豆などの穀物といった実物資産への投資を指します。
これらの価格は、各商品の需給バランス、天候、地政学リスクなど、株式や債券とは異なる要因で変動します。特に金は「有事の金」とも呼ばれ、金融危機や地政学リスクが高まる際に安全資産として買われる傾向があり、インフレヘッジの手段としても知られています。

プライベート・デット:企業への非公開の融資

プライベート・デットは、ファンドなどが金融機関を介さずに、企業に対して直接、非公開の形で融資を行う投資手法です。
投資家は、融資先企業から支払われる利息を収益源とします。金融危機後、銀行の融資基準が厳格化したことなどを背景に、新たな資金調達手段として企業側のニーズが高まり、市場が拡大しました。
株式のような価格変動リスクは比較的小さく、安定したインカム収益を期待できる一方で貸付先の信用リスクを伴います。

収集品:アートやアンティークコインなど

アート作品、クラシックカー、希少なワイン、ウイスキー、アンティークコインといった収集品もオルタナティブ投資の一種と考える場合もあります。専門的な知識や真贋を見極める目利きが必要であり、流動性は極めて低いですが、趣味と実益を兼ねた投資として富裕層を中心に人気があります。

暗号資産(仮想通貨):デジタル資産への投資

ビットコインやイーサリアムに代表される暗号資産は、近年登場した新しいオルタナティブ投資の対象です。
価格変動が非常に大きく、短期間で大きなリターンを得る可能性がある一方で、多大な損失を被るリスクも伴います。法規制の動向やハッキングリスクなど、特有のリスク要因を理解する必要があります。

個人投資家がオルタナティブ投資を始める方法

かつてオルタナティブ投資は、豊富な資金を持つ機関投資家や一部の富裕層に限られたものでした。 しかし近年、金融とテクノロジーが融合したフィンテックの発展により、個人投資家でもアクセスできるプラットフォームや商品が増え、「オルタナティブ投資の民主化」が進んでいます。
ここでは、個人が比較的手軽にオルタナティブ投資を始めるための代表的な方法を2つ紹介します。

投資信託(公募投信)を通じて少額から始める

個人投資家にとって最も一般的な方法は、オルタナティブ資産を投資対象とする投資信託やETF(上場投資信託)を利用することです。多くの証券会社では、不動産に投資するREITファンド、金(ゴールド)などの商品価格に連動するETF、あるいは複数のオルタナティブ資産に分散投資するバランス型のファンドなどを取り扱っています。これらの公募投信を活用すれば、専門的な知識がなくても、プロの運用会社を通じて少額から分散投資を始められます。

投資型クラウドファンディングに参加する

投資型クラウドファンディングは、インターネットを通じて多数の投資家から資金を集め、特定の事業やプロジェクトに投資する仕組みです。不動産開発プロジェクト、スタートアップ企業、太陽光発電事業など、多様なオルタナティブ投資案件が提供されています。
一口1万円程度から参加できるものも多く、個人が直接的に投資したい案件を選べる点が魅力です。
ただし、投資先の事業リスクや企業の信用リスクを自身で判断する必要があります。

【運用事例】年金基金(GPIF)はポートフォリオにどう組み込んでいるか

日本の公的年金を運用する世界最大級の機関投資家、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)も、ポートフォリオの一部にオルタナティブ資産を組み入れています。
GPIFは、長期的な観点から収益の安定化とリスク分散を図る目的で、オルタナティブ投資を採用しました。 その基本ポートフォリオにおける資産構成割合は、全体の5%を上限としており、具体的な投資先としてインフラ、プライベート・エクイティ、不動産などを例示しています。
この運用事例は、長期的な資産運用において、伝統的資産を補完する役割としてオルタナティブ投資がいかに重要視されているかを示す良い例です。

オルタナティブ投資に関するよくある質問

オルタナティブ投資は、まだ少し難しく感じるかもしれません。ここでは、オルタナティブ投資を検討する際によく出てくる疑問点について、Q&A形式で解説します。

オルタナティブ投資は初心者でも始められますか?

専門性が高く富裕層向けという側面もありますが、投資信託などを活用すれば初心者でも始められます。 ただし、株式などと比べて仕組みが複雑でリスクも高いため、まずは少額から試すのが入門の基本です。 商品の内容を十分に理解してから投資することが重要です。

少額からでもオルタナティブ投資は可能ですか?

可能です。
大手ネット証券などで扱っている投資信託やETFを利用すれば、1万円程度の少額から不動産(REIT)やコモディティ(金など)へ投資できます。投資型クラウドファンディングでも、一口数万円から参加できる案件が多く存在します。

オルタナティブ投資の平均的な利回りはどのくらいですか?

投資対象や戦略によって利回りは大きく異なるため、一概に平均を示すことは困難です。ハイリスク・ハイリターンなものから安定的な収益を目指すものまで様々です。
過去の実績が将来を保証するものではないため、個別の商品のリスクと期待リターンを確認する必要があります。

まとめ

オルタナティブ投資は、株式や債券といった伝統的資産とは異なる値動きをすることで、ポートフォリオ全体のリスク分散に貢献します。市場環境に左右されにくい安定した収益やインフレへの備えも期待できる一方、流動性の低さや手数料の高さといったデメリットも存在します。
近年は個人でも投資信託などを通じて少額から始められるようになりました。自身の資産運用の目的やリスク許容度に合わせて、オルタナティブ投資をポートフォリオに組み入れることを検討するとよいでしょう。

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