固定利回り投資とは?安定した資産運用におすすめの種類を比較 解説

2026/03/10コラム
固定利回り投資とは?安定した資産運用におすすめの種類を比較 解説

固定利回り投資とは、あらかじめ予定利回りが決められている金融商品へ投資する方法です。投資する時点で、予定利回りが提示されるため、収益の見通しを立てやすく、計画的な資産運用を目指す方に適しています。

本記事では、固定利回りの仕組みやメリット・デメリットに加え、初心者におすすめの投資先の種類について、それぞれの特徴を比較しながら解説します。

※本記事における「固定利回り」とは、募集時に提示された予定利回りが運用期間中に変動しないことを指しており、将来の運用成果や元本を保証するものではなく、損失が生じるおそれもあります。

そもそも固定利回り投資とは?安定志向の運用方法として注目される理由

固定利回り投資とは、投資した期間中、利率が変動しない金融商品への投資を指します。
投資の申し込み時に予定利回りが定められており、原則として投資商品の募集時に記載されていた利回りを償還時に得られるのが特徴です。

株式投資のように日々の価格変動を気にする必要がなく、収益の見通しが立てやすいため、リスクを抑えて着実に資産を増やしたい安定志向の投資家から注目されています。

固定利回りと変動利回りの基本的な違いを解説

固定利回りの金融商品は、投資期間中に適用される利率や予定利回りが、あらかじめ定められており、原則として変動しない性質を持ちます。貸付型ファンド、国債や社債等の一般的な債券などがこれに当たります。

一方、固定利回りではない金融商品(ここでは変動利回りの金融商品と呼びます)は、金利や経済状況の変動や、その商品の価格の変動等により、投資収益も変化します株式や投資信託など、債券であれば変動利付債などがこれに該当します。

固定利回りの金融商品は収益を比較的予測しやすいものであるのに対し、変動利回りの金融商品は収益を予測しにくい反面高いリターンを得られる場合があるという特徴を持ちます。

収益の予測が立てやすい点が最大の魅力

固定利回りの金融商品投資の最大の魅力は、投資した時点で将来得られるであろう利益の額をある程度予測できる点です。

例えば、利率3%の債券に100万円を投資すれば、1年間で3万円(税引前)の利息を受け取れるといったように計算ができます。

このように収益の見通しが立てやすくなるため、「5年後に子どもの教育資金として50万円貯めたい」といった具体的な目標に向けた資産計画を立てやすくなります。

日々の値動きでハラハラしたくない方や、ライフプランに合わせた資金準備を着実に進めたいという方に適した方法です。

固定利回り投資で安定した資産運用を目指す3つのメリット

固定利回り投資には、利益の予測を立てやすいこと以外にも複数のメリットが存在します。特に、投資後の管理に手間がかからない点や、他の金融商品と比較して価格変動がない点は、投資初心者や多忙な方にとって大きな利点となります。

融資型クラウドファンディングのファンドなども、こうした特徴を持つ商品の一つとして挙げられます。

Group-4-10.png計画的に資産形成できる収益の安定性

固定利回り投資は、予定利回りがあらかじめ決まっているため、満期時に受け取れる利益をある程度予測できます。

これにより、「〇年後に〇円」という具体的な目標金額を設定しやすく、将来の教育資金や老後資金といったライフイベントに向けた計画的な資産形成が可能になります。

Group-5-1.png投資後の管理の手間がかからない

固定利回り投資は、一度投資を実行すれば、あとは満期を迎えるまで基本的に保有し続けるだけで済みます。株式投資のように日々の株価をチェックしたり、相場の状況に応じて売買のタイミングを判断したりする必要がありません。

そのため、投資に多くの時間を割けない方や、専門的な知識に自信がない方でも始めやすい「ほったらかし投資」に適した運用手法といえます。市場の動向に一喜一憂することなく、着実に資産を積み上げていけることが大きなメリットです。

Group-6.png株式投資などと比べて値動きが穏やか

固定利回り型の金融商品は、株式などと比較して価格変動のリスクが小さい傾向にあります。特に、満期まで保有することを前提とした場合、途中の価格変動を気にする必要はほとんどありません。
市場の急な変動によって資産価値が大きく減少する可能性が低いため、精神的な負担を感じることなく、資産運用を続けやすい点がメリットです。

ただし、債券を途中で売却する場合は、市場金利の状況によって価格が変動します。

始める前に知っておきたい固定利回り投資の3つのデメリット・注意点

安定した収益が魅力の固定利回り投資ですが、メリットだけではありません。
市場の経済状況によっては不利になる可能性や、元本割れのリスクなど、事前に理解しておくべきデメリットや注意点も存在します。

これらの点を把握し、自身の投資目的やリスク許容度と照らし合わせることが重要です。

Gemini_Generated_Image_5wpf1y5wpf1y5wpf.png


Group-4-11.pngインフレや金利上昇局面では不利になる可能性

固定利回り投資は、世の中の物価が上昇するインフレに弱い側面があります。

例えば、年2%のインフレが進行すると、年利1%の金融商品に投資していても、実質的にお金の価値は目減りしてしまいます。

また、市場全体の金利が上昇する局面では、自分が保有している金融商品の利率は変わらないため、より高い金利で運用できる他の商品に投資する機会を逃すことにもつながります。

Group-5-2.png大きなリターンは期待しにくい

固定利回り投資はリスクが限定的である反面、株式投資のように短期間で資産が数倍になるような大きなリターンは期待できません。安定性を重視したローリスク・ローリターンの運用手法であり、資産を「着実に増やす」ことを目的としています。

そのため、積極的にリスクを取ってでも高い収益を狙いたいと考えている方には、物足りなく感じられる可能性があります。

Group-6-1.png元本が保証されていない商品もある

「固定利回り」とは、元本保証、利回り確定、利回り保証等の意味ではありません。

例えば、社債や融資型クラウドファンディングは、投資先や融資先の企業あるいは運用会社が倒産した場合などに、利息や元本の一部または全部が返済されない信用リスクが存在します。

投資を検討する際には、その商品に元本割れの可能性がどの程度あるのかを必ず確認する必要があります。

【初心者向け】代表的な固定利回り投資商品の特徴

固定利回り投資には、さまざまな種類があります。それぞれに特徴やリスク、期待できる利回りが異なるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

ここでは、投資初心者の方が始めやすい代表的な固定利回り投資について、その仕組みや特徴を解説します。

✔️国が発行する「個人向け国債」

個人向け国債は、日本国が個人を対象に発行する債券です。
発行体が国であるため信用度が非常に高く、安全性を最優先したい方に適しています。

最低1万円から購入可能で、発行時に金利が確定する固定金利型と、市場金利に応じて変動する変動金利型があり、基本的に毎月発行されます。

満期前に換金することも可能ですが、発行後1年間は原則として解約できず、解約する場合には直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます。

安全性が高い分、他の固定利回り投資に比べて利回りは低い傾向にあります。

✔企業が資金調達のために発行する「社債」

社債は、一般企業が事業資金などを調達するために発行する債券です。
投資家は企業が発行した債券を購入し、満期になると元本と利息が支払われます。

一般的に個人向け国債よりも高い利回りが期待できる一方、社債の発行体である企業が倒産すると利子が支払われなかったり元本が返ってこない信用リスクがあります。

そのため、投資する際は企業の財務状況や信用格付けなどを確認することが重要です。
途中換金はその時の時価によるため、損失が発生する場合があります。

✔️企業への貸付で利息を得る「融資型クラウドファンディング」

融資型クラウドファンディング(貸付型ファンド、ソーシャルレンディング)は、インターネットを通じて多数の投資家から資金を集め、その資金をファンドを通じて企業に貸し付ける仕組みです。
投資家は、企業が返済する際の利息を分配金として受け取ることで利益を得ます。

この仕組みは、銀行などの金融機関を介さずに個人が応援したい企業への貸付に参加できる点が画期的です。貸付先の企業が返済不能になったり、ファンドの運用会社が倒産するなどするろ元本割れするリスクがありますが、少額から投資でき、一般的に国債・社債などと比べると比較的高い利回りが期待できます。

注目を集めているサービスの一つが、上場企業を中心とした企業に貸付投資ができる「Funds(ファンズ)」です。
独自の審査を通過した企業に貸し付けるファンドを取り扱っており、これまで一度も元本割れが発生していないことと、1円という極めて少額から資産運用が始められるという点が魅力です。(※)

※2026年3月1日現在の実績です。Fundsのこれまでの実績はあくまで特定の一時点のものであり、将来について保証するものではありません。

✔️不動産事業に小口投資できる「不動産クラウドファンディング」

不動産クラウドファンディングは、特定の不動産プロジェクトに対して、複数の投資家が共同で出資する仕組みです。

マンションや商業ビルなどの運用で得られた家賃収入や売却益が、出資額に応じて投資家に分配されます。

1口1万円程度から手軽に不動産投資を始められるのが魅力ですが、空室の発生や不動産価格の下落により、想定通りの分配金が得られないリスクや元本割れのリスクがあります。

✔️信託銀行に資金を預けて運用を任せる「金銭信託」

金銭信託は、信託銀行に金銭を預け、その資金を専門家が国債や企業の貸付金などで運用する金融商品です。運用によって得られた収益が、投資家に分配金として支払われます。

金銭信託には、元本保証がなく預金保険の対象外である「実績配当型金銭信託」と、元本保証があり預金保険の対象となる「合同運用指定金銭信託(一般口)」の2種類があります。そのため、金銭信託の種類によっては預金よりも高い利回りが期待できる場合があります。

運用の専門家である信託銀行に任せられるため、投資の知識に自信がない方でも始めやすいのが特徴です。

あなたに合う固定利回り投資の選び方

ここまで紹介したように、固定利回り投資には様々な種類があります。どの商品を選ぶべきかは、投資の目的やリスクに対する考え方によって異なります。

ここでは、「利回り」「リスクの低さ」「投資期間」という3つの視点から、自分に合った投資先の選び方を解説します。

想定利回りの高さで選ぶ

少しでも高いリターンを目指したい場合は、リスクと利回りのバランスを考慮して選ぶ必要があります。
一般的に、融資型クラウドファンディングや不動産クラウドファンディングは、国債や社債と比較して高い利回りを提示している傾向があります。

ただし、利回りが高いということは、それだけ貸付先企業のデフォルトリスクや事業の不確実性が高いことを意味します。
商品の内容やリスクを十分に理解した上で、慎重に判断することが求められます。

元本割れリスクの低さで選ぶ

とにかく安全性を重視し、元本割れのリスクを極力避けたい場合には、個人向け国債が最も適した選択肢となります。発行体が日本国であるため、信用リスクは極めて低いといえます。

信用格付けの高い大手企業が発行する社債も、国債よりは低いものの比較的安全性が高いと一般的には考えられます。

クラウドファンディングを選ぶ場合は、担保や保証が設定されているなどの安全性向上のための工夫をしている案件を選ぶことで、万が一の際のリスクを低減させることができる場合があります。

投資期間の短さで選ぶ

資金を長期間拘束されたくない場合は、投資期間が短い商品を選ぶとよいでしょう。

融資型クラウドファンディングや不動産クラウドファンディングには、運用期間が数ケ月から1〜2年程度の短期案件が多くあります。

ただし年利で表記されている利回りは、12ケ月運用をした場合の利回りとなるため、【年利2%・運用期間6ケ月】の商品に100万円投資した場合、実際の収益は1%となります。(100万円を12ケ月運用した場合、利益は2万円。半分の期間である6ケ月運用の場合、利益も半分の1万円=1%)
年利に注目しながら、投資期間を判断するのがおすすめです。

社債も1年から10年超まで様々な期間のものが発行されているため、短い満期のものを選べます。
個人向け国債は満期が3年、5年、10年と比較的長いですが、発行から1年が経過すれば中途換金も可能です。なお、解約する場合には直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます。

固定利回り投資に関するよくある質問

ここでは、固定利回り投資を始めるにあたって、多くの方が抱く疑問について回答します。

Q1. 固定利回り投資で元本は保証されますか?

いいえ、すべての商品で元本が保証されるわけではありません。

個人向け国債は国が発行するため極めて安全性が高いですが、社債や各種クラウドファンディングには、発行体や借入企業、運用会社の倒産などによる元本割れのリスクが存在します。
投資商品は銀行預金と違い、預金保険制度の対象外である点も注意が必要です。

投資を検討する際は、提示された利回りの高さだけでなく、投資先の財務状況や担保・保証の有無といったリスク面を十分に確認し、自身の許容できるリスクの範囲内で判断することが求められます。

Q2. 投資の途中で解約してお金を引き出すことはできますか?

原則として、満期前の解約はできない商品が多いです。

特にクラウドファンディングや一部の社債は、満期まで資金を引き出せない流動性の低い商品です。
個人向け国債は発行から1年経過すれば中途換金が可能ですが、その際には直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます。

投資を検討する際は、投資期間中に使う予定のない余裕資金で行うことが基本です。急な出費で現金が必要になるなどのケースを想定した上で計画的に行いましょう。

Q3. NISA(ニーサ)を活用して固定利回り投資はできますか?

個人向け国債、社債、クラウドファンディングといった商品は、新NISAの対象外です。
新NISAで購入できるのは、主に株式や投資信託などです。(損益通算はできません)

まとめ

固定利回り投資は、予定利回り等があらかじめ提示されるため、収益の予測が立てやすく、安定した資産形成を目指す方に適した方法です。

代表的なものに個人向け国債、社債、融資型クラウドファンディング(貸付型ファンド)などがあり、それぞれ期待できる利回りやリスクの大きさが異なります。

どの商品が最適かは個人の投資目的やリスク許容度によって変わるため、それぞれのメリット・デメリットを十分に理解し、自身に合った投資先を選択することが大切です。


※本記事は一般的な金融商品の紹介をするものであり、Fundsでの取り扱いはありません。

FacebookXInstagramLine

固定利回りの資産運用 Funds (ファンズ)は、ファンズ株式会社が運営を行なっております。

※固定利回りとは、ファンドの利回りが募集時に定められていることを意味しており、利回りを確約するものではありません。

ファンズ株式会社 第二種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第3103号
一般社団法人第二種金融商品取引業協会 加入


©Funds, Inc.All Rights Reserved.