需要が底堅い物件を。明豊エンタープライズが手掛ける不動産のこだわり

2019/03/28インタビュー
需要が底堅い物件を。明豊エンタープライズが手掛ける不動産のこだわり

株式会社明豊エンタープライズ(東証JASDAQ上場)は、「MIJAS(ミハス)」をはじめとして複数の不動産ブランドを提供する総合デベロッパーです。Funds(ファンズ)では同社がこれまでに提供してきた不動産ブランドを出資対象事業とするファンドを提供します。

今回は株式会社明豊エンタープライズの代表取締役社長である梅木氏に、事業の特徴やFunds(ファンズ)との提携にかける想いなどについて、お話いただきました。

"物件を売りっぱなしにしない"事業展開

ーーまずは明豊エンタープライズ社の事業についてご紹介ください

弊社は今年で創業51年目を迎える不動産企業です。「MIJAS(ミハス)」をはじめとする不動産ブランドの開発・提供を中心としており、子会社の明豊プロパティーズでは不動産管理事業を展開しています。

不動産ブランドの「MIJAS(ミハス)」は、スペイン南部の観光地であるミハスをモチーフとしており、都内23区・駅から徒歩10分以内の立地を中心として、これまでに58棟を供給しています。※

また、デザインにもこだわりを持っており、通路部分などはミハスの美しい街並みを想像するような作り込みにしております。

※2019年2月末時点

ーー数ある不動産企業の中で明豊エンタープライズ社はどのような点が特徴なのでしょうか

弊社がとりわけこだわっているのは"物件を売りっぱなしにしない"ということです。

不動産デベロッパーは不動産を開発し、それを不動産投資を行いたいお客様に売却するビジネスです。売却後の不動産の管理は管理会社に委ねられるため、デベロッパーとしての業務は売却までで完了します。

ただし、お客様の視点から見ると、不動産投資とは物件を購入してからが始まりであり、不動産の管理は不動産投資において欠かせない要素です。そこで弊社では、不動産投資において期待しているパフォーマンスを可能な限り出せるよう、グループ会社にて開発・売却だけではなく、管理も行わせていただくこととしております。

ーー不動産の開発・売却と管理業をグループ全体で展開するビジネス面での意義を教えてください

不動産は景気の波に左右されやすい業種であるため、収益の属性が異なる複数の事業を展開することで、不動産市況の変動による影響を分散しています。

弊社は創業51年目のいわば老舗企業であり、実際に景気が下向く時期も経験しました。2008年のリーマン・ショックでは、当時展開していたマンション分譲事業が不調になり、業績に大きく影響しました。

このように物件の売買に関する事業は、景気の変動による影響を直接的に受けやすいという特性があります。一方、管理業は、不動産に入居者がいる限り欠かせない役割であることに加え、管理する物件数に売上が比例するストック型の事業のため、景気による変動が必ずしも大きくありません。

このような不況の時代も経て、ここまでどうにかやってこれたのには、グループとしての事業の一つに管理事業を展開する会社を据えていたことも寄与していると考えております。今後も不動産開発のみならず管理業と両輪で、安定性を考慮した事業展開を行いたいと考えております。

需要が底堅い物件を。明豊エンタープライズの不動産開発のこだわり

ーー不動産開発においてこだわっている点はありますか

需要の実態に即した、底堅い物件を開発できるように工夫しています。

まず、不動産同士を客観的に比較した際、不動産の性能は無視できません。弊社のメイン事業であるMIJAS(ミハス)では、「耐震等級」や「劣化対策等級」を取得しており、客観性を持った一定の性能基準を満たすよう努めております。

加えて、Wi-Fi内臓やモニター付きインターフォンなど、アパートメントながらも分譲マンションレベルの設備を提供することで、入居者の満足度が高まるようにしています。

またこうした設備設計やデザイン設計については、物件の設計段階でグループ会社である明豊プロパティーズ社の意見を取り入れています。

明豊プロパティーズ社は普段から管理業務を行なっているため、エンドユーザーである入居者や不動産投資家の感覚をよく理解しています。こうした意見を間接的に伺い、設計に取り入れることで、需要に適った不動産開発につなげようとしております。

ーー「MIJAS(ミハス)」以外にも、「EL FARO(エルファーロ)」など、複数の不動産ブランドを展開する背景を教えてください

弊社は「MIJAS(ミハス)」のほか「EL FARO(エルファーロ)」や不動産に小口から投資できる「M-Lots(エムロット)」など、複数のブランドを展開しております。

これまで「MIJAS(ミハス)」を中心として展開してまいりましたが、お客様から「より少額で投資できる商品が欲しい」や「RC(鉄筋コンクリート造)の物件はないのか」といった声など、さまざまなご要望をいただいておりました。

その中には、「MIJAS(ミハス)」とは異なる価格帯や保有メリットのある物件に対するご要望もあり、そうしたご要望にお応えしつつ、より幅広い層のお客様にアプローチするべく、現在のようなラインナップの不動産を提供しております。

Fundsから始まる「一生涯のお付き合い」

ーーFundsでファンド提供をする意図を教えてください

Fundsでの取り組みをきっかけとして、より多くの方々に弊社や弊社が手掛ける不動産について知っていただけることを期待しております。 弊社はこれまでの商品提供の経験から、不動産投資に興味を持つ方が多くいらっしゃることを強く認識してまいりました。

とりわけ「MIJAS(ミハス)」を小口化して、500万円から投資できるようにした「M-Lots(エムロット)」では、最低購入金額が低い分、幅広いお客様に投資いただくことができました。

Fundsでは、「MIJAS(ミハス)」に限らず、様々な価格帯の不動産を出資対象として提供していきたいと考えております。我々が提供している不動産に関連する投資が1円から可能になるということで、Fundsを通じて皆様に弊社のことを知っていただける機会になれば幸いです。

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