マンションの売却を検討している方の中で、ペットを飼育していることが原因でマンションの資産価値が下がらないかと、心配している方は多いでしょう。
結論からいうと、ペットを飼育していることが直接の原因となってマンションの価値が下がることはありません。
しかしペットが原因の傷やニオイなどにより室内が劣化している場合は、査定するときに影響する可能性があります。
本記事では、ペットの飼育がマンションの査定にどのように影響するのか解説します。
あわせて、ペットがいても資産価値を維持したまま売却するコツや、売却時の注意点も紹介します。
売却予定のマンションでペットを飼育している方はぜひ参考にしてください。
ペットを飼育しているとマンションの査定額が下がる?

結論から述べると、ペットを飼育していることが直接の原因となってマンションの査定額が下がることはありません。
近年はペットとともに生活したいと考える方が増えており、ペット可の物件に対する需要が高まっています。
そのためペットの有無自体が査定に大きく響くことはありませんが、それに伴って物件の状態が悪くなった場合は、査定額に影響する恐れがあることは知っておきましょう。
ここでは、ペットがいることとマンションの査定額の関係について、詳しく解説します。
資産価値が下がるとは限らない
ペットを飼育している事実のみで、マンションの査定額が下がるわけではありません。
大切なのは物件の状態で、室内がきれいに保たれていれば、査定額が大きく下がる心配は少ないでしょう。
査定額が下がるのはペットの飼育により室内に傷や汚れ、ニオイが残り清掃や修繕が必要と判断される場合です。
このように、不動産会社は室内の状態をベースに査定額を算出していることから、こまめに掃除をすることがポイントといえます。
ペット共生型、ペット可の物件の需要は高い
一般社団法人ペットフード協会の「2024年(令和6年)全国犬猫飼育実態調査」によると、国内の犬猫の飼育頭数は6,796,000頭となったそうで、全世帯の約8.7%が飼育しているという結果になりました。
こうした背景から、ペット可のマンションは常に一定の需要があります。
特に、ペットとの共生をコンセプトにした「ペット共生型マンション」は、足洗い場やドッグラン、ペット専用エレベーターなどの設備が充実しており、愛犬家、愛猫家からの人気が高いです。
「ペット可」の条件は、ターゲットを絞れば大きなアピールポイントになり、売却を有利に進める要因にもなるでしょう。
参照元:一般社団法人ペットフード協会「2024年(令和6年)全国犬猫飼育実態調査」
ペットを飼育しているマンションの査定額が下がる原因

ペットの飼育がマンションの査定額にマイナスの影響をおよぼす場合、どのような原因が考えられるでしょうか。ここでは具体的な原因を4つ解説します。
- ペットが原因の傷や汚れがある
- 室内のペットのニオイが気になる
- アレルギーがある方や動物が苦手な方から敬遠される可能性がある
- ノミ、ダニなどの害虫リスクがある
自身のマンションに当てはまることがないか、確認してみましょう。
ペットが原因の傷や汚れがある
まず考えられるのが、ペットがつけた傷や汚れがあることです。
たとえば、猫は爪とぎをする習性があり、壁や柱、ドアなどの木部に傷がつきやすいです。
家具や専用の爪とぎグッズへの傷であれば問題ありませんが、建具や内装に傷がある場合は修繕が必要と判断され、査定額が下がります。
爪による傷は猫のみではありません。犬の場合には、室内を走り回る際に爪でフローリングを傷つけたり、ドアをひっかいたりすることがあります。
程度や材質にもよりますが、ワックスがけで隠せない深い傷や広範囲にわたる傷は、修繕費用がかさむと査定に影響します。改善できないほど傷ついている場合には、フローリングの張り替えが必要です。
さらに、ペットの粗相による尿のシミも大きな査定の減額要因です。
とくにフローリングの場合、尿が内部まで浸透して木材を腐食させたり、変色させたりすると、全面的なハウスクリーニングでも落ちないことがあります。その場合は、クロスなどの張り替えが必要になるでしょう。
室内のペットのニオイが気になる
ペットと暮らすと、定期的に掃除をしても動物特有のニオイが室内に染みつきます。
飼い主自身はニオイに慣れてしまい気づきにくいですが、普段ペットと接しない内覧者には、玄関を開けた瞬間にニオイが気になることも少なくありません。
壁紙やカーテン、カーペット、ソファといった布製品はとくにニオイを吸収しやすく、表面的な清掃のみでは除去が困難です。一時的な換気や消臭スプレーで消すことは難しく、程度によりハウスクリーニングやクロスの張り替えが必要です。
ニオイが染みついていると判断された場合、特殊な消臭作業や壁紙の張り替え費用がかかり、その実費が査定額から減額される可能性があります。
アレルギーがある方や動物が苦手な方から敬遠される可能性がある
購入希望者のなかには、犬や猫などの動物アレルギーを持つ方や、そもそも動物自体が苦手な方もいます。
こうした方は、「ペット飼育歴のある物件」を初めから避ける傾向にあります。ペット飼育歴のない物件と比べてターゲットとなる買主の総数が減少するため、価格が下がることがあるのは事実です。
ただし、ペットの飼育歴によって査定額を大きく下げられるケースは決して多くありません。
冒頭でも説明したとおり、ペットを飼っていたことが直接査定に影響することはまれなため、過度に心配する必要はないでしょう。
ノミ、ダニなどの害虫リスクがある
ペットを飼育していると、ノミやダニといった害虫が外部から持ち込まれるリスクがあります。
室内のカーペットやソファ、畳などは、ノミやダニの温床になりやすい場所です。たとえ売却するときにペットがいなくても、卵が残り後から孵化する可能性もゼロではありません。
そのため、売却前には専門業者による害虫駆除を含めたクリーニングを検討する必要があり、その費用が査定に影響する場合があります。
ペットがいるマンションの資産価値を下げずに売却する7つのコツ

ペットを飼育していることがマンション売却に影響を及ぼす可能性があります。
しかし、いくつかのコツを押さえることで、資産価値を下げずに売却も可能です。
ここでは、資産価値を下げずに売却するためのコツを7つ紹介します。
- 内覧前に清掃や整理整頓を実施する
- 室内のニオイを徹底的に除去する
- ハウスクリーニングや傷の補修を実施する
- 内覧時はペットがいない状態にする
- ペット飼育可であることをアピールする
- 複数の不動産会社へ査定依頼する
- 実績豊富な不動産会社へ依頼する
マンションの売却を予定している方は、ぜひ実践してみてください。ここからは詳細を説明します。
内覧前に清掃や整理整頓を実施する
内覧時の第一印象は、購入の意思決定に大きく影響します。そのため、内覧前には念入りな清掃と整理整頓が不可欠です。
掃除機がけはもちろん、フローリングの拭き掃除までおこない、ペットの毛やフケ、皮脂汚れなどを徹底的に除去しましょう。
ペットのケージやトイレ、おもちゃなどのグッズは、内覧者の目につきにくい場所に片付け、生活感を抑えて清潔な印象を与えることが大切です。
犬猫以外のペットを飼育している場合も同様です。たとえば熱帯魚や金魚の場合は水槽をきれいに磨き、鳥や小動物ならケージの清掃をしておくようにしましょう。
室内のニオイを徹底的に除去する
室内のニオイ対策は最重要項目のひとつです。
内覧前に必ず窓を開けて十分に換気し、空気を入れ替えましょう。無香料タイプの消臭スプレーは空間のみでなく、ニオイが染みつきやすいソファやカーペット、カーテンやクッションなどにも利用します。
とくに布製品はニオイを吸着しやすいため、可能なものは事前にすべて洗濯しておくと効果的です。
ケージは拭き掃除によりニオイを軽減できますが、時間があれば水洗いをしておきましょう。
セルフケアでニオイが取れない場合は、専門の消臭サービスを利用するのもひとつの方法です。オゾン脱臭機など専用の機材を利用すれば、壁紙や建材の奥に染み込んだニオイの元を分解、除去できます。
ハウスクリーニングや傷の補修を実施する
長年蓄積した汚れやニオイは、自身での清掃では限界があります。その場合は、プロのハウスクリーニングを検討しましょう。
専門の知識と機材で、隅々まで徹底的に洗浄してもらうことで、日常的な掃除では除去できない汚れもキレイにすることができます。
ペットによるひっかき傷が目立つ場合は、部分的な補修を検討しましょう。
プロに依頼する方法もありますが、ホームセンターなどで購入できる補修キットを利用すれば、比較的低予算で、自身での修繕も可能です。
ただし、傷が深い場合や範囲が広い場合は、無理に自身で補修するとかえって見栄えが悪くなる可能性もあります。
費用をかけて本格的な修復を検討する場合は、まずは不動産会社の担当者への相談がおすすめです。不動産会社によっては、提携するリフォーム会社を紹介してもらえることもあります。
ハウスクリーニングやリフォームを依頼する場合の目安
ハウスクリーニングやリフォームをする際、どの程度の費用がかかるのか気になる方もいるでしょう。
ハウスクリーニングやリフォームの費用は内容によって幅があるため、事前に相場を知っておくことが大切です。
そこで、クリーニング業者やリフォーム業者の公式サイトを複数調べて、編集部でおおよその相場を調査しました。
| 清掃箇所 | クリーニング相場 | リフォーム相場 |
|---|---|---|
| キッチン | 12,000〜20,000円 | 90~150万円 |
| バスルーム | 15,000〜28,000円 | 100~150万円 |
| 洗面所 | 7,000〜13,000円 | 10~40万円 |
| トイレ | 8,000~13,000円 | 15~40万円 |
| クロスの張り替え | ー | 800〜1,500円/㎡ |
| 畳の張り替え | ー | 10,000〜35,000円/枚 (新調の場合) |
| 障子の張り替え | ー | 2,000〜7,000円/枚 (一般紙の場合) |
リフォームやハウスクリーニングでかかった費用は、売却価格への上乗せが必ずしもできるとは限りません。
リフォームを検討する際は、必ず相見積もりに加え、不動産会社の担当者と相談のうえで実施を判断しましょう。
内覧時はペットがいない状態にする
内覧するときにはペットを一時的に親族や友人に預けたり、ペットホテルを利用したりして、室内にいない状態にしておくのが理想です。
買主が動物好きとは限らず、アレルギーや苦手意識を持つ可能性を考慮する必要があります。
ペットがいると、落ち着いて物件を見学できないだけでなく、ペット自身にも見知らぬ方の訪問は大きなストレスです。
買主が内覧に集中できる環境を整えることが、よい印象を与えることにつながります。
ペット飼育可であることをアピールする
ペット飼育可のマンションは、ペットを飼育している方のみでなく、将来ペットを飼育する可能性がある方にも非常に魅力的です。
近隣のおすすめの散歩コースや動物病院、トリミングサロンが近くにあることなど説明できると、内覧するとき具体的な生活をイメージしてもらいやすくなります。
ペットの飼育に関して管理規約で定められている種類やサイズ、頭数などの詳細も、内覧するときに説明できるように準備しておきましょう。
複数の不動産会社へ査定依頼する
マンションを売却する際は、必ず複数の不動産会社に査定依頼し、その査定額を比較しましょう。1社のみの査定では、提示された価格が適正かどうかを判断できません。
複数社の査定額の比較をおこなうことで、物件の相場を把握できます。査定額が高いことのみでなく、査定額の根拠を明確に説明してくれる会社を選ぶことが重要です。
ペット可物件の価値を正しく評価し、販売戦略に活かしてくれる不動産会社を見つけましょう。
実績豊富な不動産会社へ依頼する
不動産会社はそれぞれ得意分野が異なります。ペット可マンションの売却を成功させるには、同条件の物件を多く取引している会社を選ぶことが重要です。
実績豊富な会社は、ペットを飼育している買主へのアプローチ方法や、物件の魅力を最大限に引き出すノウハウがあります。
不動産会社の公式サイトなどで取引実績を確認したり、担当者に直接、マンション売却の実績を聞いたりすることで、信頼できるパートナー選びが可能です。
担当者との相性も重要です。ペットへの理解や共感力がある担当者であれば、物件の魅力に加え、ペットが飼えるマンションのメリットを、購入希望者に上手く伝えてくれるでしょう。
一方で、動物が好きではない担当者だと、ペットを飼育するマンションに対し、必要以上にマイナスに評価する可能性があります。ペットを飼った経験があるかを確認してみるのもよい方法です。
ペットがいるマンション売却ならファンズ不動産
ペットがいるマンションを売却する場合、室内のニオイや傷の有無、内覧時の印象などが査定や売却価格に影響することがあります。
適切な清掃や補修を行い、ペット飼育可である点を活かした訴求を行うことが大切です。そのためには、物件の特性を踏まえた売却方針を考えられる相談先を選ぶ必要があります。
ペットがいるマンション売却を検討している方は、ファンズ不動産も選択肢の一つとして考えてみるとよいでしょう。
購買意欲の高いユーザーへ能動的にアプローチできる
ファンズ不動産が運営する「SNS不動産®」は、LINEで購買意欲の高いユーザーに不動産情報を届けます。
従来のポータルサイトで「待つ」のではなく、1万人超のLINE登録者へ能動的にアプローチできる点は大きな強みです。
さらに都心に精通した担当者が的確な売却戦略でサポートするため、物件の魅力を最大限に引き出す価格設定と販売活動がおこなえるでしょう。
購買意欲の高いユーザーへ「届ける」力と、物件価値を引き出す「専門家の戦略」が組み合わさることで、「高く・早く」売却できる可能性を最大化できます。
売却査定から引渡しまで、安心のワンストップ対応
ファンズ不動産は、LINEを活用した効率的なプロセスと、幅広い専門知識でスムーズな不動産売却を実現します。
相談は「オンライン面談」から始まり、やり取りもLINEメインでおこなうため、店舗へ足を運ぶ手間も最小限です。
また土地のプロやリノベーションの専門家も在籍しているので、専門知識が必要な相談も窓口一つで完結します。忙しい方でも、スムーズで安心な売却活動が可能です。
日中は仕事で時間が取れない方や、複雑な手続きをまとめて任せたい方でも、ストレスなく売却活動を進められます。
ペットを飼育しているマンションを売却するときの注意点

ペットを飼育していたマンションを売却する際に、後のトラブルを避けるためにいくつかの注意すべき点があります。
とくに重要なポイントは次の3つです。
- 内覧するときに傷や汚れは隠さない
- ペット飼育不可で飼育している場合はきちんと説明する
- ペットが原因のトラブルがあれば事前に説明する
ここからは上記に関してより詳細に説明します。売却を検討する際には、ぜひ参考にしてください。
内覧するときに傷や汚れは隠さない
マイナス評価の要因となる傷や汚れを隠して売却するのは絶対にやめましょう。
清掃や修復により傷や汚れを改善はもちろん問題ありませんが、故意に隠すと告知義務違反になる可能性があります。
告知義務違反とは「故意」または「重大な過失」によって、事実を記入しなかったり、事実とは異なることを告知した場合に問われる責任です。
違反したときの罰則は法律で定められていませんが、買主より損害賠償請求をされる可能性があります。
したがって、引渡し後のトラブルを避けるためにも、ペットによる傷や汚れ、ニオイなどのマイナス要素は事前にすべて正直に告知し、物件状況など報告書への記載が不可欠です。
ペット不可で飼育している場合はきちんと説明する
ペット不可のマンションで規約に違反して飼育していた場合や、頭数やサイズの制限を超えていた場合は、その事実を正直に不動産会社へ申告しなければなりません。
不動産会社を通じて買主に対し、次の内容を説明をする必要があります。
- 管理規約によるペットの飼育に関する禁止・制限事項
- 本来は飼育できないことや制限があるにも関わらずペットを飼育するに至った経緯
こうした事実を隠して売却すると、買主が管理組合から是正勧告や違約金請求を受けるなど、大きなトラブルに発展します。また、買主から告知義務違反を問われ、損害賠償を請求される可能性があります。
後ろめたい気持ちがあったとしても、正直な申告を行うことで、不動産会社が買主や管理組合との調整役となり、解決策を探す可能性があります。
ペットが原因のトラブルがあれば事前に説明する
過去にペットが原因で近隣住民とトラブルがあった場合には、その事実も事前に告知する義務があります。
買主がペットを飼育する場合、同じトラブルが発生する可能性があるからです。
物理的な欠陥のみでなく、こうした心理的瑕疵に類する事柄も告知義務の対象となります。もし告知を怠り、後に買主が同じトラブルに見舞われた場合、告知義務違反を問われる可能性があります。
トラブルが発生していたのにもかかわらず、そのことを隠して売却した場合も損害賠償や減額請求、契約解除を請求される可能性があるため注意が必要です。
ペットに関連するご近所間のトラブルは少なくありません。たとえトラブルが解決済みでも、その経緯を正直に伝えることで、飼い主は納得して購入を判断でき、将来の紛争を未然に防ぐことができます。
ペットを飼育しているマンションが売却できないときの対処法

さまざまな対策を講じても、なかなか売却に至らないケースもあります。その場合の具体的な対処法は次の2点です。
- 売却価格を下げる
- 不動産会社を変える
ここからは上記2点について詳しく解説します。
売却価格を下げる
販売活動を開始してから3か月以上経過しても内覧の申し込みが少ない場合、設定価格が市場の相場と合致していない可能性があります。
周辺の類似物件の成約価格や現在の販売価格を再調査し、不動産会社と相談のうえで価格の見直しを検討しましょう。
価格を下げるタイミングや下げ幅は慎重に判断する必要があります。むやみに値下げを繰り返すと、「何か問題がある物件では」という印象を与えかねません。
計画的に、効果的なタイミングで価格調整をおこなうことが重要です。
不動産会社を変える
担当者の対応に不満がある、販売活動の報告が不十分、ペット可物件への知見が乏しいなど、不動産会社に原因がある場合も考えられます。
そのため、媒介契約の期間(通常3か月)が満了するタイミングで、不動産会社の変更を検討するのも有効な手段です。
不動産会社を変更する際は、次こそ失敗しないように、複数の会社と面談をおこないましょう。
ペット可物件の販売実績、具体的な販売戦略、担当者の熱意などを比較検討し、信頼して任せられるパートナーを選ぶことが、売却成功への近道です。
ペット以外でマンション売却するときに見られるポイント

ペットに関する要因以外にも、マンションの査定額はさまざまな要素で決まります。次に示す基本的な評価ポイントを理解をすることも大切です。
築年数
建物の資産価値は築年数とともに減少していくため、築年数は査定額を左右する最も基本的な要素です。一般的に、新築から10年以内くらいまでは需要が高く、高値での売却が期待できます。
逆に築25年を超えると建物の評価額は大きく下がる傾向にありますが、リノベーションが施されていたり、管理状態が良好であったりすれば、その価値が見直されることもあります。
立地、周辺環境
「不動産は立地がすべて」といわれるほど、立地条件は重要です。最寄り駅からの徒歩分数、複数路線の利用可否といった交通の利便性は査定額に直結します。
また、スーパーやコンビニ、学校、病院、公園といった生活関連施設の充実度も、買主の生活の質に影響するため評価の対象となります。
治安のよさや街の雰囲気も、とくにファミリー層にとっては重要な判断材料です。
階数
マンションの階数は、日当たりや眺望、プライバシー、防犯性などに影響するため、査定額を変動させる要因です。
一般的に、日当たりと眺望が確保される中層階以上は人気が高く、とくに最上階は希少性から高値がつきやすいです。
一方、1階は専用庭があるなどの付加価値がない限り、防犯面や虫の侵入などを懸念する声もあり、査定が低くなるケースも見られます。
間取りや向き
リビングの開口部がどの方角を向いているかは、室内の明るさや快適性を決める重要なポイントです。一日を通して明るい南向きは最も人気が高く、査定でも有利になります。
また、近年はリビングダイニングを広く取った間取りや、ウォークインクローゼットなど収納が充実した部屋が好まれる傾向です。買主のターゲット層に合った間取りは高く評価されます。
管理状態
専有部分だけでなく、マンション全体の管理状態も査定の重要なチェックポイントです。
エントランスや廊下、ゴミ置き場といった共用部分が清潔に保たれているか、長期修繕計画が策定され、計画通りに修繕積立金が徴収・運用されているかは、資産価値を維持するうえで不可欠です。
管理体制がしっかりしているマンションは、買主に安心感を与え、査定においてもプラスに働きます。
ペットを飼育しているマンションを売却するときによくある質問

ここでは、ペットを飼育していたマンションの売却に関して、よく寄せられる質問とその回答を紹介します。
ペット可のマンションは虫が多い?
「ペット可の物件はノミやダニなどの虫が多くないか」と懸念を持つ方もいますが、一概にそうとは言い切れないです。多くの飼い主は定期的な駆虫薬の投与など、ペットの衛生管理を徹底しているためです。
また、物件の清掃状態や管理体制がよければ、虫の発生リスクは通常の物件と大差ないでしょう。心配な場合は、売却前のハウスクリーニングのときに害虫駆除のオプションを追加すると、買主へのアピールにもなります。
ペット可の分譲マンションは多い?
2023年度(令和5年度)の国土交通省のマンションに関する調査によると、使用細則、協定などがある順位は次となりました。
| 使用細則、協定などの種類 | 割合 |
|---|---|
| 駐車場 | 81.8% |
| 専有部分に係る使用・居住 | 81.1% |
| 自転車置場・バイク置場 | 72.9% |
| 専有部分の修繕等 | 71.4% |
| ペット飼育 | 70.5% |
| ベランダ、バルコニー | 56.2% |
上記の結果をみるとトップである「駐車場」と比較しても、「ペット飼育」は約71%で上位に位置し、関心が高いです。
また、上記の結果は、前回の調査である2018年度(平成30年度)が約63%であったことからも、ペット飼育に関する需要が増加していると考えられます。
ただし、種類やサイズ、頭数に制限を設けているケースが大半です。大型犬や多頭飼育を希望する買主には、条件に合う物件が限られるため、自身のマンションの規約が緩やかであれば、それが希少価値につながることもあります。
マンションで飼いやすいペットとは?
一般的に、マンションで飼育しやすいとされるのは、無駄吠えが少なく、体臭も少ない小型犬(トイプードル、シーズーなど)や、上下運動ができればスペースをあまり必要としない猫です。
また、鳴き声やニオイの心配がほとんどない小動物(ハムスター、ウサギ)や観賞魚も人気があります。
自身のペットがマンションでの共同生活に適した種類であることも、買主へのアピールポイントになる場合があります。
マンションの資産価値を下げないコツを実践しよう

ペットを飼育していた事実のみで、マンションの資産価値が下がるわけではありません。重要なのは、物件をいかに良好な状態に保ち、その価値を買主に正しく伝えるかです。
ペットによる傷や汚れ、ニオイがあれば、売却前に可能な限り清掃や補修をおこないましょう。そして残してしまったマイナスポイントは故意に隠さずに告知し、現状を確認してもらうことが大切です。
また、独断でリフォームせず、不動産会社に相談することが重要です。
本記事で紹介した清掃のコツや不動産会社の選び方を実践しましょう。たとえば、内覧時は買主が気持ちよく見学できる環境を整えることで、マンションを適正な価格での売却が可能になります。
この記事を参考に、ぜひペットがいるマンションの高値売却を目指してみてください。


