住宅購入は人生における大きな決断ですが「マンションか戸建てか」という重要な選択で、決められない方も少なくありません。
コスト、将来の資産価値、管理の手間など、どちらも一長一短に思え、何を基準に選べば後悔しないかと不安になるのは当然です。
この迷いを解消するには、両者の違いを客観的に比較し、自身のライフプランにおける優先順位を明確にしなければなりません。
この記事では、マンションと戸建てのメリット・デメリットを、徹底的に比較・解説します。
記事を読めば、自身にとってマンションか戸建てかが明確になり、納得して次の段階へ進むための判断材料が得られます。
後悔のない住まい選びのために、ぜひ参考にしてください。
マンションか戸建てか決められないときの選び方

マンションと戸建てのどちらを選ぶかは、今後のライフスタイルを左右する大きな決断です。
どちらか一方に決められない時は、自身の価値観やライフプランに基づいた比較の軸を明確にする必要があります。
主な比較の軸としては、以下の3点が挙げられます。
- 住み心地
- 費用面
- 資産価値
ここからは、各項目について詳しく見ていきましょう。
住み心地
住み心地は、日々の生活の満足度に直結する重要な要素です。
マンションは、管理会社が清掃や設備のメンテナンスを行うため、住人が行う管理の手間が少ない点が魅力です。
その反面、集合住宅であるため、上下階や隣戸の騒音に注意が必要だったり、規約による制限があったりします。
一方、戸建ては管理や修繕をすべて自分で行う必要がありますが、騒音を気にすることが少なく、間取りの変更やリフォームの自由度が高いのが特徴です。
自身の生活スタイルにおいて、管理の手間と自由度のどちらを優先するかを考えることが、1つの判断基準となるでしょう。
費用面
費用面では、購入時の初期費用だけでなく、入居後に継続して発生する維持費や税金まで含めたトータルコストでの比較が大切です。
マンションの場合、毎月管理費と修繕積立金の支払いが発生します。
これはマンションの清掃や消耗品交換などの管理や将来の大規模修繕に備えるものですが、金額が途中で見直される可能性もあるため、必ずしもすべてを予測できる費用ではありません。
戸建てには管理費や修繕積立金はありませんが、将来の外壁塗装や設備交換などの修繕費用は、すべて自分で計画的に積み立てておく必要があります。
どちらも不確定な費用のため、長期的に余裕を持った資金計画が必要です。
また税金面で比較すると、同じ購入価格で物件を購入した場合、マンションのほうが戸建てより税金が高くなる傾向があります。
これは構造による違いであり、鉄筋コンクリート造のほうが木造よりも評価額が高いためです。
資産価値
将来的に住み替えや売却の可能性がある場合、資産価値も重要な判断材料です。
資産価値は建物と土地の二つの側面から考える必要があります。
建物は、マンションも戸建ても、築年数の経過とともに価値が下落していくのが一般的です。
マンションは立地が資産価値により大きな影響を与える傾向があります。
利便性の高い物件は需要が安定しているため、中古市場でも価格が維持されやすいでしょう。
戸建ては、建物の価値が下がっても土地の価値が残ります。
土地の価値は立地や周辺環境によって変動するため、将来の都市計画なども見据えた判断が必要です。
マンションを購入するメリット・デメリット

マンションには、戸建てにはない特有のメリットと、共同生活ならではのデメリットが存在します。
自身のライフスタイルと照らし合わせながら、どちらの側面がより自身にとって重要かを確認していきましょう。
マンションのメリット
マンションの主なメリットは以下の3つです。
- 防犯・防災性が高い
- 共有施設を利用できる
- 利便性の高い物件が多い
マンションはオートロックや防犯カメラ、管理人の常駐など、セキュリティ設備が充実している物件が多く、子どもや女性でも安心して暮らせるでしょう。
構造は鉄筋コンクリート造が一般的で、防火・耐震性が高く安心して暮らせます。
以下のような共有施設を利用できるマンションもあります。
- キッズルーム
- ゲストルーム
- フィットネスジム
- 宅配ボックス
たとえば、フィットネスジムがあるマンションに住めば、気軽に健康維持やトレーニングに取り組めるでしょう。
また、駅の近くや商業施設の周辺など、生活利便性が高い立地に建てられやすい点も特徴です。
上記のように、マンションは利便性や安全性が高く、日中家を空けがちな共働き世帯や、利便性・安全性を重視する単身者、シニア世帯にとって大きな魅力となるでしょう。
マンションのデメリット
マンションには以下のようなデメリットもあります。
- 騒音や振動によるトラブル
- 管理組合・規約による縛り
マンションは上下階や隣戸との距離が近いため、生活音が伝わりやすく、騒音トラブルに発展しないための配慮が必要です。
たとえば、子どもの足音や楽器の演奏、早朝・深夜の家事など、さまざまなシーンで注意しなければなりません。
また、専有部分のリフォームに制限があったり、ゴミ出しのルールが厳格に決まっていたりするなど、管理規約を守る必要があります。
さらに、ペットの飼育が禁止されているマンションもあるため注意が必要です。
戸建てを購入するメリット・デメリット

次に、戸建てのメリットとデメリットについて解説します。
戸建ての最大の魅力は、その自由度の高さと独立性にありますが、それと同時に自己責任が伴う点も理解しておく必要があります。
戸建てのメリット
戸建てを選ぶ具体的なメリットは以下の通りです。
- カスタマイズが自由にできる
- 庭や駐車場を持てる
- プライバシーを保ちやすい
管理規約に縛られずに間取りの変更やリフォーム、リノベーションがしやすく、将来的な増改築も法的な範囲内や構造に問題がない範囲であれば自由に計画できる点が魅力です。
また、敷地内に庭を設けてガーデニングや家庭菜園を楽しんだり、駐車場を複数台分確保したりできるなど、屋外のスペースを有効活用できます。
さらに、隣家との距離が比較的保たれているケースが多く、上下階の生活音を気にする必要もありません。
自分らしい空間づくりを追求したい方や、子育て中でのびのびと暮らしたい方には、戸建てが適しているでしょう。
戸建てのデメリット
戸建てを選ぶ際は、以下のデメリットに注意しなければなりません。
- 売却や賃貸のハードルが高い
- 自身でメンテナンスが必要
- 階段の上り下りがある
戸建てはマンションに比べて、売却や賃貸に出す際のハードルがやや高く、ライフスタイルの変化に柔軟に対応しにくい場合があります。
また、建物の清掃や外壁の塗り替え、設備の修繕など、あらゆる維持管理を自分で行うか業者を手配する必要があり、その費用もすべて自己負担です。
さらに、2階建て・3階建ての場合は日常的に階段の上り下りが避けられず、若いうちは気にならなくても、高齢になると負担になる可能性があります。
こうした負担を自分で管理し、長期的な維持計画を立てて実行できるかどうかが、戸建てを選ぶ際の重要なポイントとなるでしょう。
マンションと戸建ての費用面を比較

住宅購入において、マンションと戸建てのどちらを選ぶか決められない場合、費用面での詳細な比較が判断材料となります。
購入時にかかる費用だけでなく、入居後に継続して発生する費用まで、幅広く比較検討することが重要です。
ここでは、主な6つの費用項目について比較します。
- 不動産取得税
- 固定資産税・都市計画税
- 保険料
- 修繕費・管理費
- 光熱費
- 駐車場代
それぞれの内容を具体的に解説します。
不動産取得税
不動産取得税とは、土地や建物を購入した際に、一度だけ課される地方税です。
税額は固定資産税評価額に基づいて計算されますが、新築・中古を問わず、一定の要件を満たす住宅では軽減措置が適用されます。
マンションと戸建てで計算方法自体に大きな違いはありませんが、評価額の算出根拠が異なるため、物件ごとの税額を確認する必要があります。
固定資産税・都市計画税
固定資産税・都市計画税は、不動産を所有している限り、毎年納め続ける必要がある税金です。
これも不動産取得税と同様に固定資産税評価額を基に計算されます。
一般的に、構造によって建物の評価額が変わり、土地部分は住宅用地の特例が利用できるため課税額が少なくなります。
また、新築住宅の場合、固定資産税の軽減措置がありますが、その期間が終了すると本来の税額に戻る点にも注意が必要です。
購入後に困らないためにも、事前に資金計画に組み込んでおきましょう。
保険料
住宅購入時には、火災保険への加入が必須です。
保険料は、建物の構造によって大きく異なります。
マンションは、鉄筋コンクリート造などの耐火構造であることが多いため、木造の戸建てに比べて火災保険料が安くなる傾向があります。
火災保険は、火災以外にも風災や水災、破損・汚損など補償の範囲が選ぶ保険によって異なるため、事前に確認しましょう。
修繕費・管理費
修繕費と管理費は、マンションと戸建てで最も大きな違いが出る費用項目です。
マンションは、管理組合に対して管理費と修繕積立金を毎月支払います。
これらは自動的に徴収されるため計画的ですが、将来的に値上がりするリスクもあります。
一方、戸建ては修繕費や管理費の支払いがありません。
しかし、外壁塗装や屋根の修理、設備の交換などはすべて自己責任で行う必要があり、そのための費用を自分で計画的に積み立てておく必要があります。
光熱費
光熱費は、建物の断熱性や気密性、導入されている設備によって変わります。
一般的に、マンションは鉄筋コンクリート造で気密性が高く、上下左右が他の住戸に囲まれているため熱効率が良く、光熱費が抑えられる傾向にあります。
一方、戸建ては窓や外壁の面積が広いため、断熱性能が低いと光熱費がかさむでしょう。
ただし、近年は高気密・高断熱仕様の戸建ても増えており、オール電化や太陽光発電の導入によっても光熱費は変動します。
駐車場代
車を所有している場合、駐車場代の有無も考慮に入れる必要があります。
戸建ての場合、敷地内に駐車場を設けられる場合が多いため、駐車場代がかかりません。
マンションの場合、敷地内駐車場を利用するのが一般的で、月額で別途駐車場使用料が発生します。
特に都心部や駅近の物件では、駐車場代が数万円になるケースも珍しくありません。
車を何台所有するか、将来的に所有する予定があるかも含めて検討しましょう。
マンションと戸建ての資産価値の違い

将来の住み替えや売却を視野に入れている場合、どちらが資産として有利なのかは、非常に気になる点です。
マンションと戸建ての資産価値の違いを解説するため、ぜひ参考にしてください。
土地の資産価値は高い
戸建ての資産価値を考える上で最も重要なのは土地です。
建物は築年数とともに価値が減少していきますが、土地の価値は立地や周辺環境、社会情勢によって変動し、上昇するケースも珍しくありません。
戸建ては、この土地の所有権を100%保有できます。
一方、マンションも土地の権利を所有しますが、それは総戸数で按分された持分です。
そのため、土地の価値の側面だけを見れば、戸建ての方が有利になるケースが多いでしょう。
駅近物件は値崩れしにくい
マンションの資産価値は、戸建て以上に立地に左右されるのが大きな特徴です。
特に、駅からの距離や周辺の商業施設の充実度など、利便性の高さが資産価値に直結します。
このような利便性の高い物件は、中古市場でも常に一定の需要が見込めるため、築年数が経過しても価格が下がりにくい傾向があります。
資産価値の維持や、将来的な売却のしやすさを最優先に考えるのであれば、利便性の高い立地のマンションは有力な選択肢となるでしょう。
マンションか戸建てか決められないときの対処法

これまで比較検討しても、まだマンションか戸建てか決められないという方もいるでしょう。
ここでは、決められないときに試してほしい3つの対処法を紹介します。
- 最低条件・優先順位を決める
- ライフステージにあわせる
- 不動産のプロに相談する
それぞれの方法について見ていきましょう。
最低条件・優先順位を決める
すべての希望を100%満たす物件に出会うことは、残念ながら非常に稀です。
そのため、まずは条件の優先順位を明確にする必要があります。
たとえば、絶対に譲れない条件と、できれば叶えたい条件に仕分けをするなど、明確にグループ分けすると自身や家族の考えを整理できます。
たとえば、立地条件や日当たり、管理の手間や部屋数など、マイホームに求める条件をすべて書き出し、優先順位をつけていくのがおすすめです。
優先順位をつければ、マンションと戸建て、どちらのほうを選んだらよいかわかりやすくなるでしょう。
ライフステージにあわせる
現在の状況だけでなく、10年後、20年後の自身のライフステージを想像することも大切です。
たとえば、現在は夫婦二人でも、将来的に子どものことを考えているかどうかも考慮する必要があります。
子育てを重視するなら、部屋数や学区、周辺の公園などを優先して戸建てを選ぶかもしれません。
また、自身が高齢になった時のことも考える必要があります。
老後は階段の上り下りがない、管理が楽なバリアフリーのマンションの方が暮らしやすい、と考える方も多いでしょう。
自身の長期的なライフプランにおいて、どちらの住まいがより長く、快適に寄り添ってくれるかを検討してみてください。
不動産のプロに相談する
自身だけで考えても結論が出ない時は、不動産のプロに相談するのも有効な手段です。
不動産仲介会社は、日々多くの物件情報や、実際に購入されたお客様の事例に触れています。
そのため、専門家の客観的な視点から、それぞれのメリット・デメリットを整理し、お客様の状況や優先順位に合わせたアドバイスが可能です。
ファンズ不動産では、お客様が何を重視されているのかを丁寧にヒアリングし、中立的な立場から最適な選択ができるようサポートしています。
第三者の意見として、一度相談してみましょう。
マンションか戸建てか迷ったら、購入の相談はファンズ不動産へ
マンションか戸建てかは、条件を整理しても簡単に答えが出るものではありません。立地や予算、将来の暮らし方によって、最適な選択は人それぞれ異なります。
情報を集めて比較しても迷いが残る場合は、自分では気づきにくい視点から整理することが大切です。判断材料を客観的に見直すことで、納得感のある購入判断につながります。
マンションか戸建てで迷ったときは、選択肢を冷静に整理しながら、後悔のない住まい選びを進めましょう。
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マンションか戸建てか決められないときによくある質問

最後に、マンションか戸建てかで迷っている方から、よく寄せられる質問とその回答を紹介します。
- マンションと戸建ての資産価値の逆転とは?
- マンションと戸建てはどちらが売りやすい?
- マンション・戸建ての購入に必要な年収は?
これらの疑問を解消し、判断材料の1つとしてください。
マンションと戸建ての資産価値の逆転とは?
資産価値の逆転とは、かつて土地が残る戸建ての方が資産価値は高いと考えるのが一般的でしたが、近年その傾向が変わりつつある現象のことです。
都心部や主要な駅の近くなど、利便性が高い立地にあるマンションの資産価値が低下しにくくなり、郊外の戸建ての資産価値の低下幅が大きくなっています。
これは、社会的なニーズが所有から利便性へと変化していることや、建築技術の向上でマンション自体の耐久性が高まっていることなどが主な理由です。
ただし、あくまで立地や物件によるため、すべてのマンションと戸建てに当てはまるわけではありません。
マンションと戸建てはどちらが売りやすい?
どちらが売りやすいかは、一概に断言できません。
なぜなら、売りやすさを決める最大の要因はマンションか戸建てかではなく、「立地」と「価格」のためです。
一般的に、マンションは規格化されているため相場が分かりやすく、買い手も価格の比較がしやすいメリットがあります。
一方、戸建ては間取りやデザインの個性が強いため、買い手の好みが合致すればスムーズに売れますが、時間がかかるケースもあります。
マンション・戸建ての購入に必要な年収は?
購入に必要な年収について、明確な基準はありません。
一般的に、年間の住宅ローン返済額が年収に占める割合は、20%〜25%程度が安全な目安とされています。
年収500万円であれば、年間の返済額は100万円〜125万円(月額約8.3万円〜10.4万円)が目安です。
この返済額を基に、組める住宅ローンの総額を算出し、物件価格や将来の維持費も考慮した上で、総合的に判断する必要があります。
まとめ

マンションか戸建てかで決められない方のために、両者のメリット・デメリット、費用面、そして資産価値の違いについて詳しく解説しました。
どちらか一方が絶対的に優れているわけではなく、自身のライフスタイルや将来設計において、何を優先するかによって最適な選択は異なります。
住まいの選択は、長期的な暮らしと資産計画に直結する重要な判断です。
マンションか戸建て、どちらか決められない場合は、プロに相談しながら慎重に検討するのも選択肢の一つです。


