AHC グロースフィールドファンド#1

ファンドの資金使途

※お客様への分配は、借り手からの利払い・返済に連動し、当ファンドで集めた資金で行う事業の成否とは直接連動しません。以下の内容は事業理解の参考としてご確認ください。

2020年に東証マザーズに上場したAHCグループ社（証券コード：7083）は、首都圏を中心に福祉・介護・外食の事業を展開しています。2007年に介護事業をスタートし、主に高齢者向けにデイサービスを提供してきました。2014年からはそれまでのノウハウを活かして障害者の支援事業を始め、現在ではこの障害者の支援事業（福祉事業）がグループの主力となっています。

2020年11月期の実績は、売上高40億8600万円、営業利益1億600万円、経常利益1億9700万円、親会社株主に帰属する当期純利益1億200万円でした。2021年11月期は売上高が前期を上回る予想です。

福祉事業に資源を集中投下

AHCグループ社は当面、主力の福祉事業に資源を集中投下していく方針です。福祉事業では放課後等デイサービスや共同生活援助（グループホーム）、就労継続支援B型などを展開し、これらは約9割の公費と約1割の利用者負担で売上が構成されています（ビジネスモデルは下図を参照）。

AHCグループ社では、雇用契約どおりの就業が困難な障害を持つ人々に、生産活動とそれを通じた工賃の支払いの場を提供する「就労継続支援B型事業所 TODAY」を展開しています。

障害者支援の現場においては、就労継続支援B型事業所が利用者に対して支払う工賃を引き上げられないことが課題とされています。こうした中、同事業所では世界最大のカブトムシ「ヘラクレスオオカブト」（以下ヘラクレス）を飼育し、ネットオークションで販売を始めたところ生産活動収入が増加し、利用者の工賃を引き上げることに成功しました。

これが契機となり、AHCグループ社は2021年12月、椎茸の栽培と昆虫の飼育を核とした環境循環型モデル事業「GROWTH FIELD」プロジェクトを開始しました。

プロジェクトを通じて利用者に付加価値の高い生産活動の機会を提供

「GROWTH FIELD」プロジェクトでは、付加価値の高い純国産の菌床椎茸を栽培し販売します。販売する椎茸は就労継続支援B型事業所の利用者によって収穫され、「軸ぶとしいたけ」としてパッケージ化されています。将来的には、地域の人達を招いた収穫体験や、周辺大学・企業との共同企画等も実施していく予定です。

また、椎茸の菌床は椎茸の栽培後に粉砕し発酵させることで昆虫マット（ヘラクレスの幼虫が好むエサ）となります。この昆虫マットは、ヘラクレスの飼育に利用されるほか、昆虫マット自体の商品化も可能です。さらに、使用済みの昆虫マットは畑の堆肥として再利用することができます。

このようにAHCグループ社は、環境循環型モデル事業「GROWTH FIELD」プロジェクトを通じて、事業所の利用者が椎茸の栽培やヘラクレスの飼育・販売などで活躍できる機会を提供し、これからも継続して障害者を支援する事業を拡大していきます。

AHCグループ社は「GROWTH FIELD」プロジェクトの先駆けとして、千葉県若松町に「GROWTH FIELD千葉若松町」をオープンしました。その敷地内には、椎茸を栽培する「きのこハウス」、ヘラクレスを飼育する「ヘラクレスデザインラボ」、ヘラクレスを販売する「昆虫ショップ」、廃菌床による堆肥を利用した「みんなの畑」、就労継続支援B型事業所「TODAY若松町」が配置されています。

AHCグループ社は、これからも「GROWTH FIELD」プロジェクトを通じて福祉や環境の課題解決を目指し、持続可能な社会の実現に貢献していく方針を掲げています。今回ファンドで集められた資金は、今後の「GROWTH FIELD」プロジェクトの展開を含む福祉事業の事業資金に充てられます。

AHCグループ社は、資金調達チャネルの多様化、投資家とのコミュニケーション強化を図るためにFundsにご参画いただきました。投資家の皆様へのメッセージをこちらのページに掲載しています。ぜひご確認ください。

当社グループは、「福祉」「介護」「外食」の各事業を展開しておりますが、中でも「福祉」事業は、当社の成長を支えるドライバーとして特に注力している分野となります。この事業分野において、「GROWTH FI ...

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リスク

このファンド特有のリスク

• 当ファンドの借り手企業であるAHCグループ社の事業を制限するような法規制、景気動向の変化等により、同社の事業が想定通りに進まなかった場合、同社の業績に影響を及ぼし、予定された利払いがなされず、また、元本の返済がなされないリスクがあります。そのような場合、お客様の出資した元本額が欠損する場合があります。